ふとしたときに見た、心奪われる素敵な風景。そんな風景をプロのように写真に残せたら、カメラ撮影がますます楽しくなるでしょう。
しかし「肉眼で見た感動をそのまま写真に表現するのは難しそう」と思う方も多いのかもしれません。今回は風景の写真を撮るときに使える構図技法や、写真を撮るうえで押さえておくとよいポイントについて詳しく紹介していきます。
風景写真の種類もさまざま
写真は、その時々に見たものの瞬間を閉じ込めてくれるものであり、目で見たもの以上の効果を残す芸術ともいわれています。ここからは、写真に残したい主な風景について紹介していきます。
自然
山や海、大空や田園風景など、私たちの住む地球にはあらゆる自然が広がっています。被写体としての自然は、写真に収めるのにぴったりのものといえるでしょう。旅に出て非日常の大自然に触れてみるのも、よい写真と巡り合う方法の1つです。
都会
都会の風景も写真に残すことができます。例えば都会のビルにアンティークな建物や人々が行き交うスクランブル交差点など、まるでアート作品のような景色を撮ることができます。
日常の日々
自宅の窓から見える住宅街や夕焼けなども、絶好のシャッターチャンスになります。また、無邪気に遊ぶ子どもたちや可憐な道端の花、遊歩道を歩く野良猫のいる風景など、日常生活の一部を切り取るのも立派な風景写真の1つといえるでしょう。
風景に適した構図を知ろう
写真撮影の世界には、風景写真でよく使われている構図というものがあります。プロの世界では当たり前に取り入れられているものですが、初心者でも取り入れやすいものがあるのです。ここからは、風景の写真を撮るのに適した構図方法を3つ紹介していきます。
三分割法
写真や絵画などでよく使われている有名な構図技法である三分割法は、別名黄金分割とも呼ばれ、カメラにグリッドとして搭載されていることもあります。例えば空と海の風景なら、空と海を2:1で当てはめるとバランスよく撮れます。また、縦横を均等に3つに分割することによってできる4つの交点に被写体を置くことで、よりまとまった写真に仕上げることができるでしょう。
三角構図
高層ビルや、鉄橋を走る列車などの風景を撮る際には、三角構図が適しています。写真のレンズの中に風景を三角に当てはめるだけで奥行きが感じられ、迫力のある安定した写真へと導いてくれるでしょう。
対角線構図
対角線構図も取り入れやすい構図です。全体の構図に斜めの対角線を意識し、被写体を配置していきます。遊んでいる子どもや線路、水族館の魚水槽などを撮影するのに適しています。
感動と感性を大切に
構図技法をベースにして、そこからさらに必要なのは、カメラマンが持つ心と感性だといわれています。目で見た風景が感動するものであるならば、それを閉じ込めた写真はきっと素敵なものとなるでしょう。
写真の中にストーリーを込める
風景の写真を撮影するとき、レンズの向こうではどんなストーリーがあるのかを考えてみましょう。飛んでいる鳥の群れや霧のかかった山など、各々の風景にストーリー性を感じながら撮ることでより味わい深い写真となります。
ひらめいたときに撮る
何気なく歩いているときに見えた風景が、とっておきのシャッターチャンスとなることがあります。1枚だけではなく、何枚も撮ってみてもいいかもしれません。ひらめきというのは自分の感性が込み上げてきているサインでもあるので、自分の感性を信じて大事な一瞬の風景を写真に収めましょう。
時間帯や天候を味方にする
夕焼けや朝焼け、雨の降るしっとりした雰囲気など、時間帯や天候を味方にするのもいいでしょう。夕日や朝日はそれだけで芸術的なものが撮れますし、日中の青空は天然の照明器具ともいわれています。
逆に花曇りの薄暗さは、地面に咲く花を撮るのに適しています。時間帯や天候に合わせて被写体を変えて、美しい写真を撮ってみましょう。
角度や場所を変えて撮る
水平なアングルを動かしてみるのも、斬新でユニークな風景写真を撮るコツとなります。例えば少しカメラを傾けて撮ることで、動きのある表現が生まれるようになります。
また、自分の好きな場所で撮影することも、印象的な写真が撮れる秘訣といえるでしょう。撮る人の遊び心を感じる風景写真は、多くの人の心を動かす素敵なものになります。
まとめ
風景写真とは、人それぞれが感じた感動やひらめきを閉じ込め、表現したものになります。プロが使うような難しいテクニックがなくても、基本的な技法を知ることで美しい風景の写真を撮影できるので、この記事を参考にして自分らしいカメラライフを楽しんでください。
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